2006年10月21日

縮むマーケットに挑む

円菓の創作和菓子昨日、仙台商工会議所の創業塾にゲストを招きました。
起業の成功事例としてお呼びしたのです。
半澤嘉浩氏。
39歳です。
1年前に、仙台市北部の団地内に和菓子店をオープンしました。
店名を円菓(まどか)と言います。
半澤氏ご自身も2年前に創業塾を受講されていました。
半澤氏は円菓のコンセプトを以下のように定めました。
「和菓子において、現代的な提案要素の拡充をはかることにより、新たな需要を創造する」

昨今の健康志向の流れのせいか、世の中はいわゆる「甘味離れ」が進行中です。
餡を主たる原料とする和菓子業界には逆風です。

意外なことに和菓子の製造工程は、洋菓子のそれに比べて機械化し易い部分を多く含むとか。
必然的に大手がマスプロ・マスセールで市場を席巻し、零細規模の和菓子屋が淘汰されるという構図になる。

甘味を抑えて…半澤氏は大手の機械で大量生産される低価格和菓子と競争する気は毛頭ありません。
ターゲットを「これまで和菓子を敬遠していた消費者」としました。
その上で、和菓子の特徴であった餡の甘さ、食感のイメージを覆し、「低甘味・高水分」の、いわゆるデザート感覚で食べられる和菓子を開発したのです。

価格もそれなりに高い。
しかし、ひとつひとつを手作りで仕上げた円菓の菓子は、団地内の住民だけでなく、遠くからも買いに来るほどの評判となっています。

半澤氏の実家は和菓子屋です。
ですから、ご本人が和菓子の道に進むのは不思議ではありません。
しかし、本当はデザイナーを志していました。

専門学校のグラフィックデザイン学科を卒業し、東京の有名デザイナーに弟子入りを志願したそうです。
しかし断られました。

そのときにそのデザイナーが言ったそうです。
「デザインとは人を幸せにする手助けです。自分は手段としてデザインをしているだけなのです」

半澤氏はこの言葉に感銘を受けました。
そして「菓子業にもデザインの領域がありそうだ」と考え、実家の家業を継ぐ決意をします。

しかし、青森の実家では自分の作りたい菓子は作れないと判断し、仙台に出て来た。
奥様もデザイナーだそうです。
2人のデザイナーが火花を散らしながら創り上げる創作和菓子。
新しい和菓子のマーケットを拓くかもしれません。

店名:円菓(まどか)
宮城県仙台市泉区寺岡5−15−24
TEL 022−785−7547



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この記事へのコメント
 今までも和菓子ってきれいでしたからね。
デザインの勉強をされた方が作る和菓子 興味があります。
事業も 複数の要素を組み合わせれば ニッチな領域を作り出せると言う見本ですね。
良いものと良いものが組み合わされて輝くって言う感じ。
 和菓子って 脂肪分が少ない分 洋菓子に比べてヘルシー
ですから きっと復活できるのでは・・・と感じています。
Posted by acb at 2006年10月22日 16:34
acbさん

半澤さんは、現在27種類のお菓子を毎日作られているそうです。
毎日が商品開発の連続だとか。
時代の空気を反映した新たな和菓子の世界を求めているようです。
大いに期待しているところです。
ありがとうございます。
Posted by kojima at 2006年10月23日 09:53