試験前にノートを貸せと言ってくるやつがいるでしょう。
すると、一生懸命にノートを取っているやつもいるんだけど、
卒業した後を見ると、ノートを貸したやつより、借りてたやつのほうが偉くなってたりするんですよ。
ナルミヤ・インターナショナルの創業者である成宮雄三氏の言葉です。
ナルミヤはジュニア市場のファッションリーダー的存在。
大人の人は知らない人も多いかもしれませんが、モーニング娘やSPEEDが私服で着ていたことなどから大ヒットしたブランドの企業として知られています。
成宮氏は慶応大学のご出身。
慶応ボーイが卒業後、ファッション業界で華麗なる活躍…
そんな絵に描いたような構図が思い浮かびますが、事実は全く違うようです。
氏は広島の出身。
優秀な兄たちと比較される毎日から逃れるために東京を目指した。
ひとつ上の兄が慶応大学に通っていたことから、自分も受験。
学校の先生からは、『まあ、受けるだけなら誰でも出来る』と言われたとか。
受験後、合格するとは全く考えていなかったところ合格してしまう。
そんな調子で慶応の門をくぐると、日吉校舎のある銀杏並木には高級外車がずらっと駐車しているような別世界。
彼ら(純正慶応ボーイ)には何をやっても敵わない。
勉強でも遊びでも…
そうしたスマートな校友たちを思い出しての冒頭の言葉です。
そんな屈辱的?な4年間をバネにして、成宮氏は百貨店に就職します。
そこからは与えられた仕事を愚直に、しかも嬉々として、そして誰よりも完璧にこなすことにより、どんどん頭角を現します。
20億ドルの赤字であったニューヨーク支店をたった1年半で黒字化するなど、伝説的な働きをします。
そんな彼が、古い体質の百貨店業界を飛び出るのは時間の問題。
やがて実家の呉服商に戻り、そこを出発点として現在の業態へと発展させたのです。
成宮氏は常に時代の先をその独特な嗅覚で嗅ぎ分けて来ました。
これまでの“ティーンズ・マーケット”を“ジュニア”と命名したのも成宮氏です。
私たちは成宮氏の華やかなサクセスストーリーだけに目を奪われます。
しかし、その後ろには、こんな苦労話があったなんて。
やはり人間は順風満帆だけでいけるものではないのですね。
ある意味、勇気づけられる話ではあります。
Posted by smt0222171232 at 13:52
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