彼は自身の生涯で一度も戦争に負けることがなかった。
窮地に立たされることはあっても、持ち前の決断力とスピーディーな実行力で最終的には勝利に導いて来ました。
まさに不敗の英雄なのです。
そのシーザーも最後はブルータスに暗殺されてしまうのですが…
彼の最期にはシーザーの人間的側面も影響しているかもしれません。
実は、シーザーという人。
戦争には滅法強かったけど、私生活は誉められたものではなかったようです。
いわゆる「金と女」にだらしなかった。
無類のオンナ好きで、キレイな女性を見るとすぐにナンパしちゃう。
その女性がたとえ親友の奥さんや世話になっている人の娘であっても、です。
この女性を我がものにする、と決めるや否やプレゼント攻勢が始まります。
プレゼントは昔も今も『ヒカリモノ』と相場が決まっている。
彼がプレゼントする宝石は、それひとつで家一軒買えるほどだったとか。
しかも、そのプレゼントを買うお金は全部借金して用意しています。
シーザーには彼の表の才能を見込んで、支援するパトロンがいたのです。
パトロンもそんな使い方をするために融資していたわけではないでしょうが…
実はブルータスの母親もかつてシーザーの不倫相手であり、捨てられた女性なのです。
いや、ブルータスの母親であるセルヴィーリアだけはシーザーの生涯の愛人であったとも言われている特別な存在ではありました。
とは言ってもシーザーの晩年の愛人がエジプトの王女クレオパトラであったことはあまりにも有名です。
政治や権力世界の魑魅魍魎の果ての暗殺であったにせよ、ブルータスの方としては愛する母を浮気の果てに捨てた(かどうかは分からないが)プレイボーイを個人的に憎んでいたかもしれないですよね。
『自分の考えに忠実に生きる』とは、彼の恋愛観や金銭感覚まで含んで言っているのかは定かではないですが、少なくても自分の考えを相手に押し付けることをしなかったことは事実のようです。
シーザーはローマ統一の最終局面で、自国の同胞であるローマ人同士で戦うことになります。
ここでも勝ち続けるのですが、破った相手の指揮官たちを死刑にも捕虜にもせずに、即座に自由にしているのです。
彼らがまた自分の前に剣を向けてくることを承知の上で、です。
彼は自分と立場をともにしない人々は抹殺されてしかるべきとは考えなかった。
相手には相手の考えがある。
だから、彼らが自ら考えを改め、自分とシンクロしたときにこそ真のローマ統一ということになる。
シーザーはそんなふうに考えていたのではないでしょうか。
シーザーは、ローマ統一という目的を、同胞の血を可能な限り流さないやり方で成し遂げようとする、困難ではあるが最も自分の美学に合った方法を選んだのだと思います。
Posted by smt0222171232 at 13:36│
Comments(0)│
TrackBack(0)