2009年09月22日

一歩の価値

民の事に従うは、常にほとんど成るに於いて而して之を敗る。
終わりを慎むこと始めのごとくなれば、則ち敗るること無し。


老子得意のレトリックです。
現代語に訳すとこんな感じ。

一般に人が仕事をする場合、いつでも完成直前でダメにしてしまう。
やり始めと同じように、終了間際も十分に慎重に取り組まなくてはならない。


誰にも思い当たることがあるはず。
ルーティンの仕事でもプロジェクトでも、スタートからゴールの間にはいろいろなドラマがあります。

一般的にスタートでは未知の部分が多いですからね。
最初の一歩は慎重に踏み出すわけです。

初めて政権与党となった鳩山首相が『未知との遭遇』と言う心境が分かります。
しかし、2歩目からは段々慣れが出て来る。
業務に習熟して行く一方で個性も出て来る。

プラスの個性であれば文句はありません。
しかし、個性が悪いクセや業務遂行に逆行するような思考であったりすると問題が噴出します。

老子の言うように終了間際ではなく、スタート直後から表面化するような場合だってあります。
現政権では、すでに大臣間で縄張り争いの様相を呈している構図も見え隠れしています。

さて、2歩目も上手く乗り越え、事業が順風満帆に進みます。
やがてゴールが見えて来る。

もう大丈夫!
安心して気を緩めた途端に想定外のトラブルに見舞われる。

よくある話です。
誰もがデジャブーのようにそんな体験を持っています。

当初の慎重さを欠いたことが原因していると老子は言うのです。
『画龍点睛を欠く』の格言があるが如く。

だから最初の一歩と同じように最後の一歩もしっかりと踏みしめる必要があるのだと。


↓今日の結論…↓
ワン・ツー、ワン・ツー!
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[NO.288]正誤の証明【鳥瞰虫瞰】at 2009年09月22日 12:38